ミニあひる図鑑@ アヒル親子

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アヒル(ガンカモ科) Anas platyrhynchos var. domestica
 マガモを飼育・改良したものをアヒル(家鴨)と呼ぶ肉用・卵用・観賞用などの目的で改良されてきた。そのためマガモより体が大きいのが普通であるが、飛行力を持つものでは、さほど大きくないので注意を要する。
 色彩は、雄雌ともマガモの色彩をほぼ残しているものから、一部が残っているもの、全身こげ茶色をしているもの、全身白色のもの、交じり合って勝手な模様になっているもの、などいろいろである。
 アヒルの飼育は中国で始められたとされているが、エジプトでも紀元前2000年頃に飼育されていた記録がある。ヨーロッパへは紀元前400年頃に入っている。
 日本には平安時代に食用のため飼育された記録があり、その後も飼育されてきた。欧米での改良種が輸入されたのは、幕末期に長崎から関西へといわれているが、明確な記録があるのは1877年(明治10年)で、アメリカから入っている。これにより産業としての飼育が始められた。

東京都農林水産振興財団 青梅畜産センター(東京都青梅市)
中国ペキン
中国ペキン  通称ペキンダックとして有名で、日中国交回復の記念として東京都に寄贈された。
 産卵、産肉性に優れている。
 
バルバリー
バルバリー  バリケンを原種として、更に肉用に改良したもの。フォアグラにも利用される。
 孵化日数は32日と短縮した。
 

※尚、バリケンの画像はこちらにあります。→
カーキーキャンベル
カーキーキャンベル  イギリスでキャムベル夫人によって作出された卵用種である。オランダのヤンセン農場系は群平均300個前後産卵し、世界的にも有名である。
※尚、「カーキキャンベル特集」はこちらにあります。→
ナキアヒル
ナキアヒル  アヒルの原種ともいわれ、マガモと酷似している。
 卵殻色は青色と白色があり、アヒルの多品種と容易に交雑する。
青首アヒル
青首アヒル  わが国で飼育されているマガモ型の羽色を持つアヒルの総称である。祖先は中国から入ったと考えられるが、その時期ははっきりしない。渡り鳥のマガモが交配された可能性もある。
  
 井の頭公園-井の頭自然文化園-(東京都三鷹市)
コールダック(ホワイト)
コールダック(ホワイト)
コールダック(ブラウン)
コールダック(ブラウン)その1
コールダック(ブラウン)その2



 

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